DVプログラムが廃止されるという噂の真相
- 2018.09.27
- グリーンカード関連新着情報
トランプ大統領が廃止すると断言してもDV-2020は実施されました
日本時間の9月25日深夜に応募要項が発表されたDV-2020、アメリカの移民ビザが抽選で当たるという画期的で民主主義の根幹を制度化したような仕組みが、このDVプログラムです。
移民の国、民主主義の国、国民が国を創る国。実にアメリカらしい、素晴らしい制度で、DVプログラムが象徴するように、この開放的で万人にチャンスを与えるという仕組みそのものが、アメリカ合衆国を発展させてきた基本的なイデオロギーでもあると言えます。
しかし、現時点でのアメリカ大統領のトランプさんは、何度となく現状の移民政策を否定して、とんでもない事を口にしています。彼が何を言ってきたか、その詳細をここで書くのはページの無駄なので控えますが、「DVプログラムは終わらせる」と強く断言して、世界中の人々からチャンスを奪おうとしたアメリカ大統領は、DVプログラムが創設されて以来、初めての「アメリカの代表者」です。そんな人でもアメリカの大統領。彼が「もう抽選で移民はいらない!」と公言して、とても一国の代表者が使うような言葉とも思えない、酷い表現を議会で口に出したのです。
そういう経緯があるにも関わらず、6月の時点でDVプログラムの継続は議会で可決されていました。
当たり前の事ですが、合理的かつ明確な根拠もないのに、一度決めた法律を廃案になどできるわけがないのです。特に移民に関する法律はアメリカの国家的な意義と戦略を世界に対して示す重要な法案です。問題の本質を知らない「大統領」の一言で廃案になるわけもないのです。
ただ、DVプログラムは一国の移民ビザを抽選で50,000人もの人達に与える制度なので、毎年応募規定や資格などに見直しを行っています。この応募要項を確認出来るまで、明確な申請情報は不明なため、グリーンカードジェーピーでは、応募要項発表後に、DVプログラムの代行申請を受け付けています。
当選してもグリーンカードが発給されない?
トランプさんが余計な事を発言するものだから、グリーンカードを取得したいと考えている方々にも混乱が広がっています。例えば…
- 今年でDVプログラムは終わるではないか
- 当選してもトランプがNoと言えばグリーンカードが発給されないのでは
- DVプログラム開催中に突然中止されるのではないか
- 来年はDVプログラムが実施されないのではないか
- 応募規定がもっと厳しくなるのではないか
- 日本が応募対象国から除外されるのではないか
などなど、毎日のようにグリーンカードジェーピーにも問い合わせが寄せられます。
しかしご安心ください。一度実施したのでDV-2020は確実に要項どおり実施されますし、ビザも発給されます。それはアメリカの法律が保証しています。
後半の質問で、応募規定が厳しくなるのでは?というのは現状でもそうです、一国の移住を抽選で許可するのですから、エントリーが厳密化するのは当たり前だと言えます。しかし日本からの米国移民は極めて少ないので、抽選プログラムから除外されるということは、まずありえません。
トランプ大統領は制度や法律に無知
ここまでの記事を理解された方なら納得されると思いますが、トランプ大統領は大胆な発言や、政策転換など、理解しがたい行動を口先だけで進めています。しかし、その一つ一つを掘り返すと、彼がいかに無知な上で発言して、先も読めずに政策を進めているかがわかります。
アメリカ国内のメディアで、今までこれほど批判を浴びている大統領はいませんでした。今日もマイアミ新聞がDV-2020の実施とトランプ発言を皮肉った記事を掲載していました。
Trump promised to end it, but the visa lottery will still raffle off 50,000 green cards
DVプログラムが廃止されない理由
DVプログラムはそもそも、経済成長が頂点から下降線に転じた時に制度化された、アメリカの移民ビザの発給制度です。国の成り立ちが移民だった国が、いったんは移民の制限を行いますが、経済が停滞しはじめた時点で、0才からの自国民の成長を待つよりも、あらゆる意味合いで即戦力を募集するというのが、合理的で国政的にも効果的だと判断できるのです。
特に同時テロ、リーマンショックなどのクライシス後には、アメリカとしても強化したい制度でもあるのです。移民制度を廃止する理由はどこにもないわけですし、むしろ不法移民に対しての取締を徹底的に強化している背景が、DVプログラムの厳格な証明写真規定などにも反映されています。
▼「お申込み」はこちらから。
http://www.green-card.jp/appli/index.html
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