グリーンカード当選後の必要書類 第1回

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2019年実施のグリーンカード抽選プログラム、DV-2021の応募も終了し、抽選結果の確認は2020年5月5日(アメリカ時間)からできるようになります。

当選されるとDVの移民ビザ取得までに様々な手続きが必要ですが、アメリカ国務省の説明を確認しても、これは具体的に何を準備すればいいのかわからないという方も大勢いるはずです。

そういうときはネットで検索して、過去の事例を調べたり、実際に当選された人のブログにたどり着いて、同じような資料を揃えればいいと考えるはずですね。

ところが、昨年のDV-2019でもそうでしたし、現状手続き中のDV-2020でも当選後の手続きに多数の変更があり、それは何の予告もなく更新されていたりします。

当選後の手続きでまず行うのは外国人登録DS-260

DVプログラム当選後にまず行う手続きがフォームDS-260への登録手続きで、オンラインでの手続きとなります。

このDS-260にもアップデートがありますので、過去の例は当てになりません。毎年最新の状態を確認しながら登録手続きを行う必要があるのです。

DS-260でエラーが多発。登録が進まない。。。

DS-260は2018年もアップデートされ、2019年にもアップデートがあり、更にアメリカの会計年度が変わった10月にも大幅にアップデートされました。

これを知らずに時間を開けて登録していた方は、いつの間にか未記入の項目が出現していて、それを知らずに登録を進め完了した。そしていつまでたっても面接が回ってこない。気が付いたらケースが失効していた。なんていう悲しい結果になりかねません。

それどころか、正確に最新情報を把握してDS-260の登録を進めているのに、エラーが頻発して登録手続きが進まないという事態が発生しています。

そのエラーの例について、DS-260の画面を参考にしながら説明しましょう。

これがDS-260のログイン画面です。当選者に発行されるケースナンバーで次の画面に進みます。その後も応募の際に使用した個人情報、取得した固有の番号で登録画面に進みます。

このページが個別に準備された情報登録画面の入り口で、登録前は「START NOW」と表示されたリンクから進んで登録を開始するのです。

名前、出生地、生年月日など応募時点で登録した基本情報が予め入力されている状態で、更にパスポート情報や現住所、過去の住所、渡米後の住所、グリーンカードの受け取り先など様々な項目を記入しなければなりません。

あまりに項目が多くて、過去の住所や職場や学校、渡米歴など事前に調べておかなければ登録を進められないのですが、登録の途中でも20分以上操作がない場合、強制的にログアウトとなり、当然ですがそれまでにSAVEしていなかった情報は保存されません。

この20分制限で登録途中のデータを何度も何度も最初からやり直して再登録し、心折れてしまう方もいます。グリーンカードジェーピーのお客様で当選された方には入力方法のアドバイスも行ってますし、自分で登録する自信や時間がないという方には有料となりますが、DS-260作成代行サービスも提供しています。

エラーが多発する住所情報登録のステップ

2019年10月にはDS-260の項目が多数追加されており、それに起因してかどうかは不明ですが、今までないようなエラーも多発しています。

前述の20分制限だけでも回避しながら登録を進めるための準備とコツが必要なのに、現状発生しているエラーは正常な操作でも発生します。

入力項目が多い、最初の難関が「住所情報の登録」DS-260の画面では「 Present and Previous Address Information 」というステップです。私やスタッフの経験からも、お客様からの問い合わせでも、おそらくこのエラーで悩んでいる方が一番多いのではないかと思います。

このフォームでは、まず現住所を登録します。その現住所の下に現在から遡る形式で、16才当時に住んでいた住所まで全て登録しなければなりません。

画像上の上の段の赤い四角で囲った部分に16才○月までの住所を追加記入しないと表示され、直近の住所を入力します。そして下段に赤い四角で囲っている「Add Another」で次の住所入力フォームを追加していきます。

SAVEが出来ないエラー

グリーンカードの当選者の方は、渡米歴、海外居住歴があるという方も多く、そうなるとこの項目を埋めるだけでも大変な情報量を整理して間違えないように入力しなければなりません。例えば○年1月から×年3月までは日本にいて、国内での引っ越しや、長期海外滞在で×年3月か4月からは別の住所となった場合、年月が連続しないとそれはそれで、基本的なエラーとなり、SAVEが出来ません。

グリーンカードジェーピーではお客様の入力チェックや、依頼を受けての代行入力などを行っていますが、少なくとも5カ所、多い方では10カ所くらい転居されており、数が多いほど16才当時まで入力する事ができずにエラーで登録が進まないというケースが多発しています。これは回避するテクニックがあり、お客様には助言しています。

入力フォームが追加されないエラー

しかし、正常に入力してもエラーが発生し、登録が進まないケースでは、まず「Add Another」で次の住所入力フォームが追加されないといったケースです。

手元に情報は整理して、万全の態勢を整えて入力にのぞんでいるのに、入力すべきフォームが出てこなければ、何も出来ません。このエラーは明らかにDS-260のシステムにバグがあるのではないかと考えています。このエラーも回避策を探って、裏技的な方法で80%ほどの確率で回避出来ています。

DS-260との接続が遮断されるエラー

上記の二つのエラーでは、DS-260内に留まることができる場合が多いですが、SAVEする時に中々処理が進まず、結果的に下記のようにDS-260の画面から切り離されてしまうエラーも発生しています。

この画面はFireFoxでDS-260の接続が遮断された時のエラー表示です。このエラーは完全にDS-260側でのシステム依存なので回避が難しいのですが、接続が遮断される要因を潰しながら回避しています。

今回はグリーンカード当選後の必要書類の第1回ということで、オンラインでの書類(記載事項)となるDS-260について、頻発しているエラーについて書いてみました。

慣れている私達スタッフでさえ、頭を抱えることがあるプログラムのバグを含んだシステムのエラーに遭遇して、DS-260の登録を進められない方はかなりいるのではないかと思います。

次回は昨年から始まった、面接資料の一部をデータ化して提出する流れと、注意点などを解説したいと思います。