グリーンカード当選後の必要書類　第2回

前回の続きで、グリーンカード抽選プログラム（DVプログラム）に当選した後の必要書類と手続きについて説明しましょう。

現在のアメリカ ビザ申請手続きでは、ネットから行う電子的な手続きとして、外国人登録のオンラインフォームDS-260や、今後案内予定のケンタッキー領事センター（KCC）への面接資料のデータ化なども必要となり、紙の書類を用意するだけでは済まなくなっていますので、これらのネット手続きや書類のデータ化なども含めて、「書類」という位置づけで説明を進めます。

前回に引き続きDS-260のエラーについて

前回のブログを公開した後から、立て続けにお問い合わせがありました。グリーンカードジェーピーから当選したお客様には、常に最新のサポート情報をご案内しているので、特にお客様からの問い合わせが増えたわけではなく、ご自身や他の代行サービスでDVプログラムに当選された方からの問い合わせです。

同じような内容が多いので、DS-260のエラーで登録が進まなくて困っている人が多いのだなと改めて思いました。

また、中には今回の記事でも取り上げる予定だったエラーに気が付かずに、DS-260の登録を完了してしまった方からもヘルプの声があり、きっと同じような事で面接のチャンスを逃してしまっている人もいるのではないかと思い、そのエラーを詳細に説明します。

5年以内に行った国をSAVEできていないエラー

DS-260の入力項目はかなりの数があり、またその中には詳細情報の記入や選択が更に多くあります。そしてこの項目は度々更新もされており、2019年はかつてないほど多数の項目が何度かにわけて追加されました。

その中で入力項目も後半に差し掛かったところ「仕事・教育・トレーニング情報の追加項目」（DS-260の表記ではAdditional Work/Education/Training Information）でエラーが発生します。

この画面での設問「Have you traveled to any countries/regions within the last five years?」は新しく追加された項目で、過去5年以内にアメリカ以外で行った事のある国を全て記載しなければなりません。

設問に対してYesかNoを選択します。そしてYesの場合は国名を選択できる入力フォームが出現するので、そこから行った事のある国を選ぶのです。画面は台湾を選択した状態です。

他にも行った国があれば、フォーム下部のAdd Anotherで入力フォームを追加します。そして5年以内に行った国を統べて入力出来たら、他の項目にも答え、最後に画面下部に表示されるナビゲーションでSAVEをクリックして、登録情報を保存するのです。

ここまでが正常な項目登録の手順で、さほど難しくもないのでサクサクと登録できるはず。で・す・が。。。ここで登録したはずの国名がきれ〜〜いに消えてしまうというエラーが続発しています。

プレビューすると項目自体が存在しない

DS-260は登録内容をプレビュー画面で確認することが出来ます。最終的に電子署名してデータをケンタッキー領事センター（KCC）に登録するときも、必ずプレビューで全ての登録内容を自己責任で確認してSIGNをするという手順を踏みます。

登録する情報が膨大すぎて、それだけでも疲れますが、確認もその全てに目をこらしていくとさすがに慣れている私でも疲れます。

そして登録内容の確認をしていると上記の「Have you traveled to any countries/regions within the last five years?」という設問で信じられないエラーが出るのです。

これがそのエラー画面です。何と、本来表示されるはずの設問と登録したはずの国名が何も表示されないのです。入力の際には必ずYesかNoを選択するので、ここには必ず反映されなければならないのに、設問自体が表示されないので、エラーに気が付かず登録してしまった人もかなりいると思います。

入力フォームはリセットされている

本当にエラーの多い項目なので、私はこの状態を確認したらプレビューを中断してフォームに行って確認します。すると。。。。

画面ではフォームのエラー部分を赤枠で囲っていますが、何とチェックも外れた状態です。登録したはずの国名もきれいに消えてリセットされてます。DS-260で入力し登録する項目は「該当無し」のチェックが許されていない限り、必ず設問に答えなければ次の項目にも進めませんし、SIGNまで進む事もできないのですが、このエラーは見逃してしまってもSIGNが完了してしまうという致命的なシステムエラーです。

本来は回答すべき項目に未回答の状態でSIGNまで完了してしまう。この結果をKCCはどう判断しているのか？面接まで進む事ができるのか？今のところそれは不明ですが、これで処理が進まずに面接が回ってこなかったらどうしてくれるんでしょうね？？

グリーンカードジェーピーでは毎年継続して数十名のお客様の当選者サポートを行っているので、このようなフォームや書類の差違もすぐに発見して、サポートにフィードバックできますが、何の情報もないまま知らずに手続きを進めている人は気が付くこともないでしょう。

回避方法。エラーを発見したらすぐに登録とSIGNに進むべし

このエラーが表示された時の回避方法ですが、まずは他の項目に登録した情報に誤りがないかを一旦全てプレビューで確認します。もちろん誤りがあれば、すぐにその登録内容を修正してSAVEします。

そして「Have you traveled to any countries/regions within the last five years?」以外の項目で誤りや抜けがないことが確認できたら、そのまま上の画面のようにAdditionalの登録フォームを開いて、改めて設問に回答を入力して行きます。そしてSAVEしますが、そのままプレビューを続けると登録した内容が確認できるはずです。

画面の赤枠部分のように、プレビュー画面で設問と登録した国名が確認出来ていればエラーを回避できているので、このまま次の項目もプレビューを進めて、最終的にSIGNまで完了させます。

そして無事にSIGNが完了すると、このように登録完了のページが表示されます。その後はフォームに戻ってもロックされた状態になっているので、確認以外の操作はできません。登録した内容が勝手に消えてしまうというエラーも発生しないのです。

DS-260がアップデートされて、それが完全なものではなかったり、次回に取り上げる予定の紙の書類準備とそのデータ化、KCCへの提出など、DV-2019の前期まではなかった手続きが追加されており、常に最新の状態を把握して正確な手続きを進めないとせっかく当選したのにグリーンカードを取得できないという事態も十分に考えられます。

今後も連載形式でアメリカの移民ビザ、グリーンカードの申請と手続き取得までを案内しますが、ご自身で手続きを進めるのが不安だと思う方はグリーンカードジェーピーの当選者サポートまでご相談ください。