【速報】移民停止の大統領令PP10014解除

【速報】移民停止の大統領令PP10014解除

2月24日(アメリカ時間)移民停止PP10014が解除されました。

日本時間の本日、アメリカの法務ニュースでPP10014解除の情報をキャッチし、続いてホワイトハウス、米国務省ビザニュースでも詳細な宣言と停止されていたビザの対応と措置が発表されました。これまでの経緯と合わせて詳細をまとめました。

トランプの移民停止PP10014の悪影響

移民多様化ビザ(DVプログラム)の当選者にも多大な悪影響をもたらしていたトランプ元アメリカ大統領が発令した移民停止の大統領令PP10014。2020年4月22日に宣言され、長々と延長されてきました。(この大統領令の詳細は長くなるので詳細は省きます)

DV-2020当選者の移民も停止された

この影響でDV-2020当選者は3月17日には予定されていた4月面接がキャンセルされた当選者が出て、それ以降の面接も停止され、わずかな確率で掴んだアメリカ移民の機会を失う事になりました。

DV-2020年度末の9月末に面接手続き再開

2020年9月17日になって事態が動きます。連邦裁判所のアミット・メタ判事がDV-2020の面接を再開させました。この際にグリーンカードジェーピーは速報を出して、面接対象者を全力でサポートしました。

ギリギリの手続きで健康診断を受診できた方達が9月25〜28日の間に面接を行う事が出来て、移民ビザを取得出来ました。しかしこの時点でも大統領令PP10014は延長されていたため、12月31日以降でないと渡米手続きが出来ない状態でした。

移民ビザの期限は約6ヶ月

DVプログラムなどでアメリカの移民ビザを取得する際には、アメリカ国務省が指定した病院で規定の健康診断を受診し、その健康診断結果の6ヶ月の有効期限までにアメリカに入国し、グリーンカードの発給手続き(アクティベート)を行わなければなりません。

つまり9月に面接を通過した方は2021年3月中旬が移民ビザの期限となり、期限を過ぎると当然ビザは失効されることになるのです。大統領令PP10014の延長があるかどうか、トランプが再選すれば当然のように延長濃厚です。しかしアメリカ大統領選挙でバイデン氏が当選したので、安堵感が広がりました。1月21日にはバイデン大統領が就任するのでPP10014も12月31日で解除され、1月以降でグリーンカードをアクティベート出来る見込みが出てきたのです。

トランプが再び奪った移民の権利

ところがトランプは1月1日にPP10014を延長したのです。政権交代を混乱させるような妨害としか思えない行為に出てまたも移民の権利を奪ったのです。

当選者の中にはPP10014解除のタイミングを計って、1月1日にアメリカ入国を計画し日本を出国直前にキャンセルとなった方まで出たのです。

この延長で3月31日まで有効となった移民停止で、9月に移民ビザを取得出来た方も事実上移民できなくなりました。

DV-2021の手続きも停止したまま2021年を迎えた

2020年5月にはDV-2021の当選者も確定しましたが、3ヶ月おきに延長を繰り返すトランプのPP10014で移民手続きも進まず、10月からケースナンバーが確定しているのに面接の機会が与えられずに3月31日まで何も手続きが進まない状態でした。最初に行う外国人登録完了後も何も動きがない状態が続いたのです。

バイデン大統領就任後も移民停止は解除されず

グリーンカードジェーピーのスタッフ間ではバイデン大統領の就任後に、すぐ移民停止の大統領令PP10014が解除されるのではないかという、予測も立てていました。多様性や移民に対して寛容で、就任後にもすぐにDACAやメキシコ国境の壁などの移民制限を撤廃したという報道もあり、詳細を確認しました。

DVプログラムの発給数が80,000に拡大する

ここで一つ重要な情報をキャッチしました。今まで55,000の発給だったDVプログラムのグリーンカードを80,000まで拡大するというものです。

この時、2020年9月の面接を受ける事ができなかった(急な手続き再開で資料を揃えられなかったり、健康診断が出来なかった人が沢山出たのです。)方達の手続き延長(ロールオーバー)の可能性も高くなったと思ったのです。

何らかの救済措置もあるのでは

しかし肝心な移民停止の大統領令PP10014は解除されないままでした。他の移民政策やCOVID-19感染防止に尽力している最中です。カリフォルニアなどではCOVID-19の感染拡大が続き、ワクチンの接種も行き届いていない状況です。このタイミングで移民を再開させるとかえって混乱が生じてしまうという見方も出来ました。

現に国境封鎖解除後に、緊急措置を発令し、引き離されていた親子の再会に配慮するなど、移民に寄り添った措置がとられているのです。

感染者が少なくなってくる温かい時期に移民手続きを再開させるのではないか、また、可能性としてはDVのビザ発給数拡大なども宣言していることから、現状で移民ビザが切れている、または切れかけている方達に対する救済措置も検討しているのではないかという見立てです。

2月18日に事態が動いた

2020年9月にDV-2020の移民ビザ発給について再開を命じたアミット・メタ判事が動いた!日本時間の19日にアメリカの法務ニュースが伝えました。すぐに情報を確認しました。PP10014とパンデミックによって発給が停止されたDVプログラムの移民ビザの発給を命じたにもかかわらず、3月には多くの移民ビザが期限切れになってしまう事を知って放置するのは矛盾する。PP11014解除についてもバイデン大統領の弁護士に言及しました。

2月20日にも関連情報を法務ニュースでキャッチし、いよいよ移民再開とDV当選者救済が動き出しました。

本日2月25日(アメリカ時間24日)移民停止の大統領令PP10014解除

DV-2020当選者、DV-2021当選者の皆様、復権と手続き再開できました!本日午前中から速報を送っていましたが、その時点では法務ニュースでのPP10014解除を速報で知り、続いてビザニュースなどもチェックしましたがアップデートがされていませんでした。

定期的に自動確認を行っていて、このブログ執筆中にホワイトハウスでの宣言、続いてしばらくするとビザニュースでの詳細もキャッチしました。

▼ホワイトハウス

A Proclamation on Revoking Proclamation 10014

▼アメリカ国務省ビザニュース

Rescission of Presidential Proclamation 10014

国務省の内容がDV-2020当選者の救済に関する詳細情報です。DV-2021当選者も通常手続きが再開されたと明記されています。

1月にトランプがPP11014を延長して、落胆していた方も多く私もやるせない思いがありましたが、今回の措置を心から喜びながら、この記事を執筆しました。執筆中にも速報メールを配信し、また当選者の方達からも関連情報やお礼のご連絡をいただきました。

グリーンカードジェーピーはこれからも皆様を全力でサポートします。