ハワイ完全移住!人生ずっと走ってる感じが好き。【後編】
- 2022.02.01
- アメリカ移住者の声「Hello!アメリカンライフ」
今回は2021年12月に前編を掲載したNさんのハワイ移住生活の模様の後編をお届けします。
2021年10月に日本からハワイへの完全移住を果たして、ハワイ生活の準備を進められたNさんですが、まずアメリカ生活に欠かせないSSNの発給、そして身の回りの家具の準備、それから日常の足としての自動車の購入などを進められていましたが、これが中々思うように進まなかったようです。
またハワイのマッサージライセンスを取得しているNさんは、定期的に更新が必要なライセンスの更新を行い、ハワイでもマッサージの仕事を探していましたが、これもCOVID-19の影響下でハワイの観光客が激減し需要が低迷していて、就職活動も進まないとのことでした。
移住して2ヵ月がすぎ、年が明けた2022年1月になり、Nさんにその後の状況についてお話を伺いました。今回はそのお話を元にハワイの現状についてもお届けします。
移住開始から3ヶ月でなんとか落ち着いてきました。
ハワイに移住し始めて3ヶ月が過ぎました。年末くらいにようやく家具や車も揃って、日常生活も落ち着いてきた感じがします。
今住んでいるところはワイキキから車で15分くらいのところで、娘の家族と隣接したワンベッドルームです。この物件は親族の所有です。一般に向け貸し出した場合、相場の家賃は1,500〜2,000ドルといったところですが、身内なので安く提供してもらうことができて、感謝しています。
グリーンカード発給のタイミングでは届かなかったSSNも地元のSSオフィスを予約して、無事に取得できましたし、家具や家電も一通り揃いました。車も昨年から交渉していた物が無事に契約できて、今は日常の足にも不便がなくなりましたが、ここまで色々と揃えるのが中々大変でした。日本だとスムーズに片付くことがハワイでは一苦労でした。
予定通りに物が届かない
例えばソファを買ったときです。大きなものなので店舗で商品を選んで、その後自宅まで配送してもらうという通常の流れですが、配送予定日に届かないのです。どうなっているののかと電話連絡したところ、特に悪びれることもなく「調べてみるからちょっと待って」となり、調べてもらうと「キャンセルになってるね」と。そこは配送担当なので購入窓口と業務も別れているので取次も手間がかかる。こういうところが日本のようにしっかりと確認や連携が取れていないんですよ。結局は義理の息子に車を出してもらってお店まで買いに行きました。
こんな具合にローカルでの買い物や手続では、家具も家電も予定通りに物が届くことがまずありません。アマゾンみたいにトラッキングが管理されている通販が重宝されるのがよくわかりますが、ハワイは離島なのでそのアマゾンからも届けられない物が多く、地元販売店を選択するしかないんですよね。
今はCOVID-19の影響で人員不足などもあるのか、郵送物なども届くのが遅くて、通常より2週間くらい遅れる場合もありますね。
中古車は価格が高騰
私は自宅から歩いてでかけたりするので、最初はあまり必要を感じなかったのですが、大きなものや日常的にもちょっと遠くに出かけたいときにもすぐに移動できるので、自動車は買おうと思い探し始めました。しかし世界的にも新車の生産が間に合っていない、そのあおりで中古車も価格が高騰しつつあると聞いていたので売り手市場になっています。私は中古でプリウスを日本円にして70万円ほどで購入しましたが、以前だと30万円くらいのものです。離島は車に限らず流通量に限界があり、そういう事情で値上がり幅も大きいみたいです。
相場が上がった中古車を買ってから、すぐにマフラーを切断され持ち去られるというハプニングも起こり、その処理に追加で数十万の費用がかかりました。それでも今はレンタカーでも1日5万円くらいの料金ですから、日常の足として自動車は必要です。痛い出費ですがここはアメリカ。日本とは事情が違うのでそこをまず認識しておくことで精神的な負担も軽くはなります。
良くも悪くも想定内で慣れましたw
ハワイで暮らし始めて、日本の生活はいつもどこかに焦りがあったような気がします。例えばハワイに限らずアメリカでは予定通りに物が届かなかったり、事務仕事がきちんと処理されなかったり、そういうことは日常茶飯事でごく普通のこと。日本だとすぐにクレームにつながるようなことも、ここではよくあることで誰もそういうことに苛立ちを感じたり怒ったりしているのを見ません。もちろん私も体験としては話しますが、いちいち怒ったりしないですよ。
私は以前から何度となくハワイを訪れ、アメリカ本土にも旅していましたから、そういう生活リズムや文化的な違いを肌で感じていたため、移住後も色々揃うまで時間はかかるだろうなと気楽に考えてました。
仕事も探してはいますが、12月にハワイのマッサージの試験を受けて、ライセンスを更新し、ちょうどクリスマスくらいにライセンスを受け取りました。ハワイでは観光需要でマッサージも人気がありますから、通常だと仕事はいつでも見つかります。でも今はクリスマス休暇の国内観光客が去ったあとはまた市内が閑散としてて、セラピストの仕事も減っていますね。
これも状況的に仕方のないことなので、焦りはないですね。日本を出る前にある程度予測は立っていたし、当分の間生活できるくらいの資金は準備していました。それでもあまり資金を減らしてばかりではいられないですけど。オミクロン株の流行も終息に向かえば観光も戻り、セラピストの仕事も出来ると思います。
普段は昼間に孫たちを連れてビーチや山手の公園を散歩したり、日常的な買い物に行ったりとのんびり過ごしています。ホールフーズや韓国系のマート、ビーチなどは15分くらいで行けます。
アラモアナのフードコートなど観光客向けの飲食店はいまだに閉まったままで、日系のお店が撤退するなどの影響は出ているのが目に見えてわかりますが、たぶんこういう状況は今、世界中で同じようなことが起こっているはずです。
年末は雨続きでしたが、1月に入ってから気候もよくなってきて日中はノースリーブで過ごせるし、海に入ることもできます。
とにかく気候がいいのと、海に囲まれている島なので空気もとてもきれいだと感じます。外出しているだけで気分がとてもよくなるんですよ。
ただここはアメリカなので治安は日本ほどよくないです。住んでいる地域は普通の住宅街ですが、夜は危険なのでウロウロできないです。裏通りさえ薄暗いので夜は行かないです。ホームレスも徘徊していますし、夜中に発砲音が聞こえることもあります。それでもパトカーのサイレンもならない、翌朝の新聞にも載ってないような日常の出来事です。
以前ワイキキの近所に住んでいたこともありますが、そういうにぎやかなところはパトカーも頻繁に通るので治安も比較的いいんです。逆に住宅街は夜になるとみんな家の中にいますから、人通りのないところを出歩くのが危険だというのは当たり前です。
良くも悪くも想定内のことですっかり慣れてしまって、怖いとは感じないです。逆に穏やかな日常といつ見ても素敵な景色や過ごしやすい気候。それと自分にはここで暮らす人の中にいる方が生活のリズムや考え方も近いので本当にフィットしていると感じます。娘夫婦や孫、親族も大勢いますし、日本に帰りたいとは思わないです。
ハワイに本格移住をはじめて3ヶ月のタイミングでNさんの近況を伺いました。仕事の方はCOVID-19の終息を見ながら考えているところとのことでしたが、お話をしていても本当に焦っているような感じはなく、ゆったりとした生活のリズムや温暖で過ごしやすい気候の中でハワイ生活にすっかり溶け込んでいる印象を受けました。Nさんにはまた時折ハワイの生活事情などお話を聞かせていただきたいと思います。今回も取材協力ありがとうございました。
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