Mさんのハワイ生活

Mさんのハワイ生活

グリーンカードを取得する前はJ1ビザでハワイに滞在経験があったMさんはDV-2020に応募し、一回目で見事に当選されました。
2020年当時は世界的にCOVID-19が猛威を振るっていた時期で、感染拡大によるUSCISなど関連機関の閉鎖、トランプ元大統領が発令した移民停止の大統領令などの影響を受けて、2020年2月でDV-2020の面接は中断されました。
Mさんはその2月に手続きを終えていたにも関わらず、ビザが発給されない可能性が出てきたのです。
ところが年度末ギリギリの9月になって急遽面接が再開されMさんも面接が決まりました。急遽決まった面接に対応するため、異例のピッチで残りの準備を済ませ、移民ビザの取得に必須の健康診断など手続きに追われた怒涛の一ヶ月。Mさんついにアメリカ移民ビザを取得できました。
その後、2021年3月にアクティベートを完了し、一時帰国。移住準備を経て2021年10月にハワイに移住を果たしました。
今回はハワイに移住してもうすぐ1年を迎えるMさんからの現地レポートです。素敵な写真もたくさん送っていただきましたので合わせて現地の雰囲気をお楽しみください。

ハワイの住宅事情

2021年の10月にハワイ移住を開始して、一旦は年末まで知人のコンドミニアムをレンタルしました。年末年始の時期は条件に合う賃貸物件がwebサイトでも現地不動産屋でも非常に少なくて見つかりにくいです。
日本語に対応した情報は限られていて、ローカルの不動産情報の方がまだ物件数も多いかなという感じですが、やはり時期的にもいい物件が見つけにくくて、結局年末から1月中旬までホテル暮らしとなりました。

ハワイは離島で観光地ということもあって、元々物価も高くて家賃相場も肌感では東京並かそれ以上の地域もあります。
それに加えて賃貸契約をするにもアメリカ社会ではクレジット・ヒストリーがないと困難で、これを免除してくれる物件はかなり限られてきますから、地元の不動産情報を見ながら粘り強く条件に合う物件を探しました。
私はハワイでの就労実績が乏しくて、クレジット・ヒストリーが無いに等しかったので、ここが難関でもありましたが、運良くハワイに住む以前からの友人をルームメイトにして、2BEDルームの物件を借りることになり、彼女のクレジット・ヒストリーを使うことができました。

そうして借りた物件はビーチまで徒歩でも15分ほどの閑静な住宅街で、地元のファミリー層が多く住む地域でもあるので、借りている物件も二人での生活ではちょっと贅沢なくらい広く使えています。
それに周囲には自然がいっぱいです。近所を歩いているとマンゴーの木が沢山あり、たまに道端のマンゴーを拾ったりできます(笑)
一軒家が多く、個性的で可愛い表札やポストがあって、そういう景色を見ながら歩くのも楽しいです。
近所にはダイヤモンドヘッドもあり、たまにゆっくりと2時間位かけて一周したりと、のびのびとした雰囲気と穏やかな気候の中で自然を満喫しています。苦労して探した物件だけに環境は最高で、とても気に入っていま

ハワイでの仕事探しと物価高

移住を始めた昨年の秋から比べると、ハワイも日常を取り戻してコロナ前に戻ってきた感じです。どこも賑わって求人も増えてきた印象です。
ハワイは観光業が主な産業となるので、それに関連する周辺産業での求人募集が多くて、飲食店などは日本語だけでも話せればOKというところもありますが、それ以外はすべて英語は必須ですね。
コロナ禍では職を失った方も多く、求人募集が増えてきたのも今年に入ってから徐々に増えてきたので、条件のよい職を探すのは大変でみんな苦労していると思います。低所得の職にしかありつけづに食生活も困窮しているという方もいます。
いい募集内容を見つけて応募しても、競争率は高くて中々決まらなかったり、採用されたとしても物価に対して低賃金だったりとベネフィットはよくないです。

今は世界的にもそうですが、物価が高くなっているのはハワイも例外ではなく、ただでさえ高い物価が更に高くなり誰もがしんどい状況だと感じます。
観光が戻ってきているので、フードコートもショッピングセンターも賑わっていて、レストランには行列も出来ていますが価格はそれなりに高いところが多いです。そんな中で安くて人気なのが丸亀製麺のハワイ店で、ここにはいつも行列が出来てます。価格は日本と比べるとやはり高いですが、それでも連日賑わっていて日本人の姿も見かけます。
コロナ以前と比べると、韓国人が増えたのとインド人も意外と多いですね。それに比べると日本人はまだまだ少ないです。明らかにゼロコロナ対策が影響しているのでしょう、中国人もかなり減っていますね。

食費も日本と比べるとそれなりに高く付きますが、家賃やガソリンなども高騰してますから、コストコのガソリンスタンドを見ればここもいつも大行列が出来ています。ガソリンの高騰が影響しているのもあってか、バスも値上がりして片道3ドルになりました。
賃金のほうが物価上昇に追いついていない状況が浮き彫りですね。今の円安もあって日本円をドルに換金するのもためらうようになりました。


それでもハワイで暮らす理由

何と言っても素晴らしい気候!私は外出が好きだから本当にこれにつきます。物価は高くてしんどい面もありますが、本当に周囲には自然がいっぱい。暑さで言えば日本の夏の方が格段に灼熱感があります。ハワイも最近ではスコールが少なく霧雨みたいな感じで降りますが、それでも影に入ればとても涼しいし、家の中でも扇風機を回しているだけで十分です。これものどかな感じで心地よいです。

離島のハワイではコロナ対策も厳しかったのですが、早くからCOVID検査キッドを無料配布したり、レストランに入るにも半年ほど前までは陰性証明も必要でした。それが今ではほぼマスクは着用せずにすむので快適です。

やっとコロナも終息ムードで観光も戻り、賑わいを見ることが日常となってきたハワイですし、もうすぐ移住開始から1年が経つところです。今は少しづつ生活も落ち着いて、豊かな自然と温暖な気候に恵まれた住心地の良さをもっともっと感じたいと思いながら過ごしています。