2023年からグリーンカードのデザインが変わる
- 2023.02.01
- グリーンカード関連新着情報
5年ぶりに変更されるグリーンカードのデザイン
USCISがグリーンカードのセキュリティを向上させるために新しいデザインを発表しました。新しいデザインのグリーンカードは2023年1月30日から発行開始予定です。
USCISは、2017年5月に現行のカードを発表しました。不正や偽造のリスクを軽減するため、USCISのOffice of Intake and Document Productionの文書管理部門は、3~5年ごとにカードを再設計しています。カードの再設計は、SIP(Secure Identification Platform)プロジェクトの一環です。
今までの歴代グリーンカードのデザインはグリーンカードジェーピーの「グリーンカードとは」のページで確認することができます。見た目の変更も大きいですが、確かにセキュリティ面の強化が進化していることがわかります。
グリーンカードの変更点
最新の資料はUSCISで公開されています。もちろん英文なので、ここではわかりやすいように日本語で説明しましょう。
新しいグリーンカードのデザインには、国家安全保障の保護とお客様へのサービス向上を継続するための最先端技術が盛り込まれています。改良された詳細なアートワーク、アートワークと一体化した触覚印刷、強化された光学可変インク、カードの表面と裏面の高い安全性のホログラフィックイメージ、裏面の写真ボックスの部分的な窓によるレイヤー露出機能、旧バージョンとは異なる場所に表示されるデータフィールドなどの変更点があります。
自由の女神
グリーンカードのシンボルとなっている、自由の女神のビジュアルが変更されています。以前のカードと比べると大胆な構図になっていますね。
項目表示箇所
グリーンカードに表示される項目の中でUSCIS#(Aナンバー)と発行日、有効期限の表示形式が以前のカードとは異なります。Aナンバーの位置が変わってIDの棲み分けがより明確になった印象ですね。
指紋の表示位置
ここも目立った変更ですね。以前のカードでは指紋がカードの表面に表示されていましたが、これは個人的にもかなり疑問でした。意味あるのかな?と思っていたのですが、なくなりましたね。すっきりした印象になって断然新しいデザインの方がいいです。
アートワークと一体化した触覚印刷
触覚印刷技術が採用されています。これは近年様々なIDカードで見かけるようになりましたが、偽造防止にはかなり効果的な手法だと思います。
安全性の高いホログラフ
光学可変インクという特殊なインク印刷で処理されたホログラフです。新しいカードでは表面、裏面に施されたここも大きくセキュリティの向上に貢献している更新部分ですね。
裏面の写真表示
裏面の写真ボックスには部分的な枠によるレイヤー露出機能が採用されています。これは実物を見ないとわかりにくいですが、特殊な技術なので裏面の偽造防止に大きく貢献していますね。
デザインの変更は安全性と利便性向上のために行われる
どこかの国の免許証や番号カードと違って、アメリカのIDは今回の更新でもわかるように、かなり短期間でモデルチェンジされ進化していることがわかりますね。新しい技術を積極的に取り入れて安全性を確保するとともに、見た目や利便性への配慮も抜かりはありません。
個人的な意見ですがアメリカの免許証とか、カードとか、車のナンバーに至るまで、公的機関の発行するIDなど見た目のデザインもかっこいいので、持っていても、見られても恥ずかしくないし、おしゃれな感じでいいなとさえ思います。
しかし本質的には「今回のデザイン変更は、セキュア文書の改ざん、偽造、不正の脅威に対して積極的に取り組むというUSCISの姿勢をさらに示すものです」と、USCISディレクターのUr M. Jaddouは述べています。
新しいデザインの導入は、現在発行されているカードが無効となることを意味するものではありません。現在発行されているカードは有効期限まで有効です(ただし、グリーンカードの自動延長など、Form I-797, Notice of Action, または連邦官報に記載されている場合を除きます)。
※2023年1月30日以降に発行されるグリーンカードの中には、USCISが現在の在庫がなくなるまで既存のカードストックを使用し続けるため、既存のデザイン形式を表示するものがあります。
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