グリーンカードは当選者の何割が発給を受けているのか?

グリーンカードは当選者の何割が発給を受けているのか?

2023年9月7日DV-2023の発給終了

2023年9月7日、2021年に実施されたとDV-2023の発給をすべて終了したとアメリカ国務省が最新情報をアップデートしましたが、例年に比べてDV-2023は9月中旬まで面接が実施されることもなく、日本では9月6日(アメリカ時間の最終発給が9月5日)となりました。詳細は下記関連記事をご参照ください。

▶Update on Diversity Visa (DV) Program 2023

9月までカットオフされたDV-2023

DVプログラムは例えば実施年度が2021年だとすると、アメリカ抽選永住権のDVプログラムはDV-2023となり、応募を受け付けるのは2022年のアメリカ会計年度となる、2021年10月初旬から11月初旬までのわずか34〜35日間です。応募数など詳細はこの項以降で詳細を書きますが、今回はDV-2023の発給限界が半月近くも前倒しになり、そうそうに発給数に達してしまったことのほうが、傾向として重視すべき点として注目しました。

DV-2023からカードのデザインが一新され、セキュリティも向上しました。最新のフォログラムや偽造防止印刷技術が採用されました。

というのも、COVID-19の感染拡大で、世界中でロックダウンが発生し、アメリカではUSCISの業務までも停止してしまったDV-2021やDV2022を除いて、移民ビザの発給はほぼ予定数まで発給するのに当選者数よりもグリーンカードの取得希望者のほうが少なくなる(当選後の棄権や資格不適合、手続き不履行で手続きを行っても移民ビザの発給を受けることが出来ない。)傾向にあり、当選後の面接設定対象となるカットオフナンバーは早ければ6月くらいにCURRENTとなって、それ以前のカットオフナンバーよりどれだけ多くても、資格を満たして、正常な手続きを進めていれば移民ビザはほぼ確実に手にできていたのです。

▶参考ページ「ケースナンバー徹底分析」

しかしDV-2023はカットオフナンバーが例年にはない推移をたどり、結局7月から最終の9月まで21,000番のまま推移して、そのまま終了してしまいました。

グリーンカードジェーピーで当選者サポートを行っていた何名かの方も、残念ながらケースナンバーが21,000以上で、面接に至らない方がでました。

DVプログム応募数とその実際

グリーンカードの抽選には、毎年のことながら実施直後は世界中からアクセスが集中し、サイトに繋がりにくく、最悪の場合サーバエラーで仕切り直しなんていうことも起こるのです。

それでも世界中から毎年1400万件前後の応募がありますが、その中で有効となる応募(規定に準じている応募)は800万件前後となり、実に応募者の65%が申請情報や応募写真などに不備があり、その場で失格となっていますが、グリーンカードジェーピーでは100%確実な申請を行いますので当選結果もここ数年の数位と計算で、日本人の6人に1人がグリーンカードから当選しています。

参考ページ
▶DV-2024結果発表!日本からの当選は200組

グリーンカードの抽選で当選しても65%しか発給されていない

さて、それではアメリカ政府は世界で55,000までの発給枠にどれだけの当選者を出しているのかというと、下記表のようにDV-2022を例に上げると全世界の当選者数は119,021となっていて、発給数の倍以上を当選させています。一度でもグリーンカードの抽選に実際に応募したり、事前に仕組みを理解している方はわかるはずですが、実は当選しても必ずグリーンカードが取得できるわけではなくて、「あなたは抽選の結果、次のステップに進むことが出来ますが、それで移民ビザが取得できるわけではない」と当選結果の画面にも表示されます。

その当選から高確率で移民ビザを取得できる判断材料の一つが当選者に割り当てられるケースナンバーで、DVプログラムでは世界の発給地域を分けてケースナンバーを割り当てる方式で、日本はアジア地域となり、ケースナンバーは「西暦+AS+8桁の番号」で示され例えばDV2025に当選すれば「2025AS000×××××」のような番号が当選者毎に割り当てられます。

参考ページ
▶ケースナンバー推移

だから当選者の方は下桁が小さいほど、移民ビザ獲得の可能性が高い、40,000番台だと面接まで到達できるかわからないので、次のDV-2026にも念のため応募しようなど、作戦を練ったり、手続きを始めるかどうか躊躇したりしているのです。

では、なぜケースナンバーが小さく移民ビザ取得の可能性が高い、またはCURRENTが出そうだから面接の準備を始めた(アメリカ在住の非移民ビザ所持者はAOSという手続きで、アメリカ国内で手続きをはじめることも出来る。)のに、移民ビザを取得できない人がいるのか?

当選者の中には「まさか当選するとは思っていなかったし、本気でアメリカに移住する気はない」という方や、いざ外国人登録や面接に関連する資料を準備しはじめたら、ミスが発生して面接で不適合となってしまった。そもそもDVの取得資格を満たしていなかったなど、様々な理由で棄権したり、失格となる方もいます。

そいう方が半数近くはいるという統計上の選出もありますので、DV-2022では日本人当選者510に対して、実際の移民ビザ発給数は331にとどまっているというわけです。この331中グリーンカードジェーピーからは76名が当選しています。

参考記事
▶DV-2022結果発表!日本からの当選は510

DV-2022 DV-2021 DV-2020 DV-2019
日本 当選者数 510 532 333 376
日本 実際の発給数 331 237 135 223
日本の発給率 約65% 約45% 約40% 約60%
アジア当選者数 24,001 25,408 15,941 15,619
アジア実際の発給数 11,693 4,498 4,055 6,079
全世界当選者数 119,021 132,404 83,584 87,610
全世界実際の発給数 55,882 18,912 19,125 45,889