DV-2022当選者H.Tさんのアメリカ移住計画

DV-2022当選者H.Tさんのアメリカ移住計画

さて今回のお話ではDVプラグラム当選後の手続きを経て、移民ビザを取得。

その後アメリカに入国してグリーンカードの有効化手続き(アクティベート)を行った後、10ヶ月のうちに「再入国許可証」の申請手続きを行って、確実に着々とアメリカへの本格移住を計画していたH.Tさんからのレポートをお届けします。

ここまでいろいろなことをご自身で調査して万全の情報源を整えて、一つずつ丁寧に対処された方はとても稀です。

レポートをいただいた私もびっくりするくらいの詳細な内容!プロとしても納得の完璧さ!

これはぜひぜひ、今後アメリカ移住を考えている方々の参考にしてほしいと思い、掲載時期を検討していた体験談です。

この貴重な情報は8月から受け付開始予定のDV-2026ご応募をお考えの方や同時期に1回目の面接対象が決まるDV-2025で手続き中の方にもぜひ参考にしてもらいたいと思い、7月後半のタイミングでグリーンカードジェーピーBLOGに掲載させていただくことにしました。

アメリカ移住開始までの概要

DV-2022で当選して、2024年6月にやっとアメリカ移住ができました。

当選してからここまで長かったです。もっとも、当選するまでも20年かかりましたけど(笑)。当選後、なかなかスムーズにアメリカ移住ができず、Re-entry permit※も申請しました(まだ発行されていません)。実は当選後、何度も「グリーンカードを放棄してもいいかな」と思うことがありました。

当初の計画とは違った形でアメリカ移住でしたが、非常に恵まれた状況でのアメリカ移住だったので満足しています。ある意味、20年間かけてここまでの状況に持っていったということもありますが、この動きは無駄ではなかったなと。「がんばったな、自分!」とほめてあげたいです(笑)。

アメリカ移住までの間、精神的にも不安定な事も多かったですが、アメリカに降り立ってモヤモヤがなくなり、あとは頑張るだけだと毎日過ごしています。

実は約20年前にも当選をしていたのです。あの時は残念ながらグリーンカードをもらうことができませんでした。この2回目のチャンス、無駄にしないようにアメリカで暮らしていこうと思います。

アメリカ移住までのタイムライン

2022年10月9日 Activate(移民ビザで入国してグリーンカードを有効化) (Los Angeles, CA)

2023年7月1日 Re-entry permit(再入国許可)申請のためアメリカ入国 (San Jose, CA)

2023年7月1日 申請 (Salinas, CA)

2023年7月9日 日本帰国

2023月7月19日 申請受付の確認手紙が友人宅に届く(日付は7/13)

2023年7月26日 生体認証(指紋をとる)のために再度アメリカ入国(San Francisco, CA)

2023年7月31日 生体認証 予約日程の手紙が友人宅に届く

2023年8月9日 生体認証

2023年8月11日 日本帰国

2024年6月5日 アメリカ移住のためにアメリカ入国 (Detroit, MI)

Re-entry permit は2024年6月現在も発行されていません(10か月経っています)。

※Re-entry permit(再入国許可証)とは移民ビザでのアメリカ移住者が、アメリカを連続して365日以上離れる場合に取得するTravel Document(いわばグリーンカード取得者向けのアメリカ版パスポート)の一部の許可範囲のことで、この再入国許可証を取得することで、最長2年間、合法的にアメリカを離れることができ、グリーンカードの剥奪を免除される。つまりこの許可証がないまま長期間アメリカを離れると次に入国する際にグリーンカードでの入国が拒否されその場でグリーンカードを剥奪されることがある。(関連記事:グリーンカードジェーピーBLOG:「再入国許可」

Re-entry permit(再入国許可証申請)編

Activate(グリーンカード有効化)後、1年以内にアメリカ移住の予定だったので(仕事も決まりかけていたが、ダメになった)予想外の申請でした。

夏でお盆がある時期だったし、しかも2回入国することになっていたので、この2回の行き来で100万円近く飛びました。痛かったです。Re-entry permit を申請の場合は、時期を選んだ方がいいと思います。

友人宅の住所を貸してもらっていて、その家に泊まらせてもらっていました。ホテル代が浮いたのは非常に助かりました。指紋を取るオフィス(ASC)が友人宅から車で約10分の距離だったというのも友人宅を住所に選んだ理由です。学生時代にその近辺に住んでいたので、土地勘もあったし、ラクでした。

1回目サンノゼ入国の悪夢

San Jose空港での入国が大変でした。トラウマです。入国手続でCBPから「どのくらいアメリカを離れていたか?」と聞かれ「6か月・・?(ほんとはもっとですが)」と答えたところ、CBPの態度が変わり「なんでそんなに離れていたんだ!!」と責め始めました。「いつアメリカ移住してくるんだ?!」ときつい口調で聞かれ、「まだはっきりした日は決まってないけど、早くアメリカ移住するつもりです」と答えたところ、「いつだ!」とまたきつい口調で聞いてきました

Activate 後、1年はgrace period(アメリカ移住開始猶予期間)で1年以内にアメリカ移住すればいいという理解だしre-entry permit も申請が・・」と言ったら「No!!! 君は早くアメリカ移住しないといけない!そういうVisaなんだよ!re-entry permit は緊急の時に使うものであって、君には当てはまらない!いつアメリカ移住なのか早く言え!!!」と。「だから、今の段階では正確な日は言えないけど、ASAPでアメリカ移住するように動いているんです」と答えるしかなく、それでも「No!!」の一点張りでした。

どうしていいか分からず、これは言葉を選んで発言しないとまずいなと感じていたところ、「自分の立場はわかっているのか?!」と聞かれ「Yes」と答えたら「今回は入れてあげるけど、次回はダメだからな!Do you understand !!」とパスポートとグリーンカードをやっと返してもらい入国できました。

英語は話せるので対応はできましたが、さすがにゲートを出たときにはげっそりでした。どんなCBPに当たるかで状況は変わると思いますが、運が悪かったです。

しばらくアメリカを離れていて、久しぶりの入国で運悪く厳しいCBPにあたってしまい本当に大変だったようですね。ローカル地域での入国手続だったので厳し目の対応が際立ってますね。。。

実際にはH.Tさんの主張の方が正しくて、CBPが厳しい態度ですが、ここも回答次第、運次第。グリーンカード剥奪寸前で回避できたようですが英語が達者なH.Tさんでも実際にこんな思いをしたそうですから、いかに再入国許可の早期申請が重要かということを物語っていますね。

私はSSN(ソーシャルセキュリティ・ナンバー:社会保障番号)を学生の時に取っていて、今回はstatus changeで再発行の形でした。グリーンカードの申し込みの際に依頼したのですが、なぜが届かず、この入国のタイミングでオフィスまで出向き、再発行をしてもらいました。

このオフィスも友人宅から車で約5分。朝9時にオープンですが、8時半前から並びました。ここも朝から並ばないと長蛇の列になります。既に私の前に10人ほど並んでいて、メキシコ系が多かったように感じました。治安がそれほど悪くはないのですが一人で並ぶのは不安でした。他の人もいたのでほっとしました。アジア人は私一人でした。

初めて知ったのですが、SSカードは人生で10回までしか変更・発行ができないようです。私はすでに4回目と言われ(学生の時に2回発行、グリーンカード発行時(受け取ってないが)、そして今回)驚きました。

DVプログラムや他のカテゴリの移民ビザでも最初に行う外国人登録(DS-260)の記載項目にSSNについて、発行を受けたことがあるか、更新するかという設問があり、ここで手続きすると通常はグリーンカードのアクティベート後に、約1ヶ月でSSカード(社会保障番号が記載された紙のカード)がアメリカの住所に送られてきますが、役所の連携が不十分で約30%が届かないのが現状。

H.Tさんの場合もそうだったので、後日、直接現地のSSオフィス(社会保障事務所)に出向いての手続きを行ったのです。

2回目サンフランシスコ入国の悪夢

ANA便だったのですが、出発当日の朝、突然欠航になり予定していた日の翌日に出発となりました。

再入国許可申請のため、2度目の入国はSFOで、1回目の入国時とたいして日数が空いてなく、すんなりと入国できました。前回のトラウマがあり不安はあったのですが、あっさりしすぎで拍子抜けでした。

ここからが精神的に苦い日々を送ることになります。なぜなら、生体認証の予約手紙が予想していた日に届かなかったからです。

最初の手紙から7日前後くらいで届くと予想していたのですが、待てども来ず。帰国の便に乗れるのかも分からなくなってきて、日本に帰れるのか?と毎日不安でした。グリーンカードジェーピーさんにも「来ない」と連絡を入れました。「さすがに遅すぎる。明日来なかったらイミグレに連絡を」と言われていたのですが、イミグレに電話してもなかなか通じないという話をネットで見ていたので、それはできれば避けたかったのが本音です。不安で仕方なかったです。

翌日に運よく手紙が到着!一安心でしたが、帰国の日がまさに指紋を取る日に当たってしまい、帰国便を変更。ネットでは変更できないチケットになっていて(出発日が変わったため)、電話でのみ変更可能でした。変更しようと連絡をした日は台風が来ていたらしく、ANAに通じるまで3時間かかりました。日本の携帯電話でかけると大変なことになるので、どうしたものか・・と調べたところSkype だと1-800 番号は無料でかけられることが分かり、PCからSkypeを使ってかけました。3時間・・長かったです。忍耐勝負のようでした。レンタカーの変更もSkype を使い電話かけて変更しました。

ASCで生体認証の手続き

生体認証ですが、予約時間より早く行っても入れてくれないと聞いていたので、5分くらい前にドアの前に行きました。場所は「え、こんな所?」と思うくらい、普通のお店の間に並んでありました。

前日に下見に行ったとき(遅刻厳禁なので)、ドアを覗いていたら、職員さんが出てきてしまい「予約してあるの?」と聞かれ、「明日だけど遅刻したくないから、場所の確認に来た」と答えたら、親切に必要な書類は何か教えてくれました(すでに知っていたけどね)。

当日、私の他に1名だけ人がいるだけで、オフィスの中はガラガラでした。指紋は機械で読み取りですが、何回やってもオレンジ色(緑はOK,オレンジはちゃんと採れてない)が出てしまいました。

特に右指は全滅でした。担当者はさすがに疲れたのか「これで出すわ」と。女性は家事をするせいか、指が洗剤などで乾燥していて指紋がはっきりと写りにくいそうです。「よくある事よ」と。「もし、採り直しになったら手紙が行くからまた来てね」と。いやいや、そんなに日本からすぐは無理だよと思い、「どれくらいの確率で採り直し?」と聞いたら「うーん、移民局が決めるから分からないわね」と。やっとの思いで指紋の予約が取れたのに(しかも大金払ってアメリカ来たのに)また採り直しになったらどうしようかと。ぐったりでした・・。

Activate して1年以内にアメリカ移住が可能なら、とっととアメリカ移住してしまった方がいいと思います。余計なコストがかかります。

もしRe-entry permit を申請するのであれば、飛行機代やホテル代等の兼ね合いも考えて時期は選んだほうがいいと思います。また、指紋を撮るときはハンドクリームを事前に塗っておくのもお忘れなく。普段から潤いをキープするのが大切だと思います。

今回H.Tさんのように指紋の採取不良は意外と多く報告を受けるのですが、移民ビザの取得手続きや、その後のグリーンカード有効化手続きでも発生報告があり、中には指紋不備が後日判明して、グリーンカードを受け取れないといった例もあります。再手続きで解決できるのですが、これがアメリカ国内でしかできないので、H.Tさんの不安も大きかったでしょうね。

今回の手続きでは本当に大変だったようで、私も過去の悪夢が蘇ってきて激しく同情しました。

仕事が決まってアメリカ移住準備編

2022年10月にActivateしたと同時に社内のアメリカオフィス(California)で面接も受けていました。

Offer letter が出そうだったある日、大手IT企業が相次いで大量解雇を始め、私の会社でもhiring freeze(雇用凍結)がかかり、ポジションが消えました。

その後、他社へ応募してもなかなか決まらず、社内でも声をかけまくり… 1年以上経って、やっと今回社内異動が決まりました。

私は転職をする度、アメリカにオフィスがある会社しか選んでいませんでした。これも長年のアメリカ移住計画の1つです。いつか社内異動ができるようにと(笑)。

今回、relocation package も付けてもらえて、かなりの恩恵を受けています。なので、全部自分でやる方に比べたら苦労は少ないと思いますが、それでもかなり大変でした。

自分の中でのアメリカ移住絶対条件

自分の中での「絶対条件」は、どんな場面でも出てくると思います。

私は50代です(自分ではピンとこないけど、数字にすると恐ろしい)。仕事が大好きで、自分のキャリアを大切に思っています。

アメリカに戻りたくて20年強経ってしまいました。状況は変わっています。当選が遅すぎたのか・・・何度も考えました。現実が見えてきます。アメリカは物価が高いです。それなりに恵まれた生活を日本で送っていたので、今ある生活と先々のアメリカでの生活をどうしても天秤にかけることになります。

絶対条件は、仕事がある状態でアメリカ移住」「生活レベルを極端に下げなくても生きていける給与がないとアメリカ移住しないでした。

最終的に、日本で働いていた会社のUSオフィスに異動できることが決まりました。ここまでの道のりは長かったです。Local hire(現地採用) 扱いなので、いったん日本のオフィスは退職で、アメリカのオフィスに入社、給与はドルです。同じ部署での異動で、US オフィスの同僚とも日本にいたときから一緒に働いていたので、正直仕事の内容も大幅に違ってくることもありません。

これは本当にラッキーした。給与は思った額より低かったけど(交渉はしたが)、結果を出して来年度、上がるように頑張ります(笑)。

アメリカ移住準備で苦痛だったこと

多数の選択から自分に合うものを選んで行くのが、今回のアメリカ移住準備で苦痛だったことです。そう、決断していくのが苦痛でした。本当にこれでよいのか?と。自分が幸せになるためのアメリカ移住にしないと意味ないですよね。

今回大きく感じたのが(当たり前ですが)、誰一人として、全く同じ状況でアメリカ移住する人はいないということ。なので、色々と調査していて、ぴったりと自分の状況とあてはまる情報はなかったです。また、ネットやYouTube に上がっているものも、直近のものでないと、正直あまり参考にならないです。(例えば、日本の銀行の事や、マイナンバーカードなど)。ただ、リサーチはやはり大切だと感じました。Negativeな情報も多いですが(YouTubeで「アメリカ移住するな」とか)、これも年齢だったり、置かれている立場だったり、状況だったりが違うので、Negative系は逆に観ない方が精神的にいいです。アメリカ移住先も違う場合もあるわけだし、そんなにアメリカ移住を勧めないなら、なぜその人はまだアメリカにいるのか?と。幸せでないなら、なぜ他の選択を取らないのか?と。YouTube ならダイスケさんという方がやっているチャンネルが、結構いい情報を共有してくれます。自分の中でベストだと思うものを自分で選んでいくしかないのだと、このプロセスを通じで再認識しました。すべて、自分の感じ方、見え方次第です。

ネット上の情報には私もアメリカ移住のコンサルタント業務をしてきた経験上「個人の一つのケース」を万人に当てはまるような錯覚を起こして鵜呑みにしてしまう人が多いですね。当選者サポートの業務でも、当選者の方が独自にネット情報をかき集めて、結果的に混乱してしまうということはよく起こります。

グリーンカードジェーピーでは常に最新の情報提供を行えるよう、専門知識と積み重ねた知見を駆使して皆さまをサポートしています。

アメリカ移住前の個人的な悩みやお薦め

銀行

日本の銀行問題が出てくると思います。注意したいのが、「駐在」と「アメリカ移住」は違い、銀行によっては制限のかかり方が違ってきます(あまりここで説明できませんが結構難関です)。

アメリカ移住者に比較的使い勝手がいいのは、プレスティア(旧Citi Bank)とソニー銀行だと思います。住民票があるうちに口座を開けて、実績を作っておいたほうがいいと思います。非居住者に対して、日本の銀行はやさしくないので、リサーチして自分に合った選択をするのがいいと思います。

銀行口座の残高や生命保険等

アメリカのtax fileで日本の資産を全部報告することになります(トータルでUSD 10,000以上ある人となっているので、多くの方は報告することになると思います) 。よって、日本の銀行の口座すべての残高・バランスを年末にわかるようにしておくのは必須です。各口座のその年の最高残高を報告することになるので、オンラインバンクでない場合は、誰かが記帳できるようにする等の体制を作っておいたほうがいいです。オンラインバンクも突然使えなくなる可能性もゼロではないので(非居住者問題)、そのあたりもリサーチして、自分に合った方法を取るといいと思います。生命保険も掛け捨てでない場合、資産の一部なので報告義務が関わってきますので注意です。

送金Platform:「Wise」のアカウントは持っていると便利です。周りの外国人も結構もっています。私は日本にいながら、アメリカの銀行の口座を開けられたので、渡米前にお金を少し動かしました。

Wizeは確かに利用している方が多いですね。私が知りうる中でも欧米各国、トルコや東南アジア主要言語、もちろん日本語にも対応しており、資金移動のクロスボーダー手段として利便性が高く、マルチカレンシーが使えるなど、個人ばかりではなく中小法人のコスト削減にもメリットが多大です。

余談ですがビットコインがテック界隈で注目され始めた2010年ごろにWiseもサービスをリリースしています。

日本の携帯番号

持っている方が便利です。住民票があるうちに、何とかする必要ありです。楽天モバイルが便利だと思います(料金やプランも許容範囲だと思います)。

アメリカでの携帯電話

日本からでも申し込みできるPre-paidのMint Mobile が安くていいと思います。eSIMを申し込んで、現地でactivateです。支払いはAmex は使えませんでした。説明は全部英語ですが、日本人が日本語で説明しているサイトもあるので、それを見れば大丈夫だと思います。だた、説明画面が古かったりするので「あれ?」と思うこともあると思います。Wiseも同様で、こういうオンラインものはどんどん機能や画面が変わるので要注意だと思います。車を運転する場合、多くの方がGoogle mapを使うと思います。なので、プランはData unlimitedのものがいいです。

クレジットカード

将来的に日本のカードは持てなくなると思います(非居住者問題。ここも若干複雑で難関です)。アメリカ移住した直後は資金がアメリカにないので日本のカードは必須になると思います。Amexが使えない場面も出てくるので、Amex だけではなくVisaやMasterカードも持ってくる方がいいと思います。

日本の自宅

もし持ち家(アパートを購入してるとか)の場合で、賃貸に出すのであれば、考えることがいくつか出てきます。ローンが残っている場合、返せるのであれば全部返済するのがいいと思います。ローンの金利が上がるので(投資用物件になる)、自分の借金が増えてしまいます。また、借り手がいない期間もローン支払いがあるので(しかも今まで以上の額を払うことに)痛いです。

将来、日本にも戻ってこようとしていて、持ち家にまた住もうと思っているなら、普通の賃貸で貸し出すと、自分が住みたくても住めない場合が大なので、契約形態も注意です。定期借家もありますが、家賃設定が低めに設定されてしまうので、そこも考えて、どうやって貸すのかを考えた方がいいです。売る選択ももちろんありです。管理会社を雇う必要がありますが、会社によって、管理費もサービスも全然違います。大手がいいとは限りません(管理費高いです)。数社と話して、信頼できる会社を選ぶのが大切です。安さだけでも選んではダメです。危ないです。私は、定期借家3年で貸し出ししました。ローンは全部返済しました。これまた痛かったけど・・。返済後の書類関係で1か月以上かかるので、返済するなら早めに手を付けたほうがいいと思います。

納税管理人

日本で収入がある場合(アパートの家賃収入等)は納税管理人が必要です。税理士に依頼すると、毎月費用が発生します。私は友人に納税管理人になってもらって、確定申告の作成は税理士に依頼します。納税管理人選任は住民票のあるうちに書類を提出。所得税、固定資産税(物件もってたら)とそれぞれ選任届を出す必要があるので、住んでいる区や市に問い合わせ必要です。

マイナンバーカード:2024年5月27日から、海外アメリカ移住者もマイナンバーカードを返納しなくてもよくなったので(お役所で手続きは必要。非居住者として登録される)、海外からでもマイナポータルが使えるようになり、確定申告ができるとか。私も返納ではなく、情報だけ変えて現物を持って渡米しました。

企業型確定拠出年金

個人型(iDeco)に移管が必要です。これもいつまでに・・と移管可能な期間が決まっています。手続きは会社を退職した後からでないとできません。私は退職前に渡米してしまったので(アメリカの雇用が始まる前1週間を有給休暇にして渡米)、事前に申し込用紙を入手し記入だけして、退職日後に友人にポストに投函してもらいました。非居住者になる場合、オンラインだけでは手続きが済まないケースが多いので、希望の証券会社に問いあわせがいいです。ちなみに、年金を任意で払わないとマッチングはできないので、年金を任意に払わない場合は、動かした資金だけでの運用になります。いずれにせよ、毎月手数料がかかりますので、手数料が安い証券会社を選ぶことが大切です。SBI証券や楽天証券は手数料が安いと有名です。ほかにもまだ多くあるので、これもリサーチが必要です。

アメリカのアパート探し

こちらはアメリカ移住先にもよると思います。あと、どんな形で住むか(room share なのか)や家族構成にも関係してくると思います。私はアパートで一人暮らしを希望していました。Apartment.com をよく見ていました。口コミがあるので、そこでフィルターをかけたりしました。詳しいことは別枠で書きますが、私は渡米後2日半で部屋が決まりました。

NordVPN

これはアメリカでも申し込みできますが、これがあるとアメリカでも日本のテレビが見れる(無料の見逃し配信とかのだと思います)らしいです。あと、あたかも日本にいるかの状態になるので、必要な場面が出てくるかもしれません。2年契約で毎月5ドルくらいなので、入って損はないと思います。

これは他の地域や国からでも(例えば:日本にいながらアメリカのアクセスポイントからアクセスしているように設定できる。もちろんこの逆もできる)日本のサーバに接続るサービすですね。

こうすることで例えば日本でしか見ることのできないオンデマンドチャンネルなどもアメリカから視聴可能になるのです。私もよく利用してますが、使い方次第でとても便利で、得することもしばしば。(海外でしか見ることができない映画を見る、航空券を安く予約できるなど)

グリーンカードを持つと、アメリカ移住前であってもアメリカのtax file が必要です。日本にはあまりアメリカの税に強い税理士を見つけるのが難しく、自分でやるにはまだ知識がなく・・アメリカ国内でも日本語ができる税理士さんを見つけるのも難しいです(日本語の源泉徴収票を丸投げしてやってもらえるところ)。私はネットでアメリカにいる日本人の税理士事務所にtax fileを2回してもらいましたが、USD1,500 以上は毎回払っていました。円安でとんでもない額になります。とにかくお金かかります。が、安心です。

自力で全部できる人は費用も抑えられますが、情報が抜けて提出して、結局あとで税理士を雇って、ペナルティ払って・・というケースも出ているようなので、リサーチして自分に合った方法を取るのがいいと思います。

次回はいよいよ、この6月に本格的な移住のため、デトロイトに降り立ったH.Tさんの直近のお話をお届けします。お楽しみに!

※今回の記事中で使用したアメリカの写真はH.Tさんが実際に撮影されたもの、グリーンカードジェーピーの取材班が5月にカリフォルニアで撮影したものを掲載しています。

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