とっても魅力的な抽選で当たるグリーンカード。しかし通常取得困難なアメリカ移民ビザが手に入るわけですから応募にはいくつかの応募資格や条件があります。
それでもごく一般的に生活している方ならほぼ大丈夫。
グリーンカード抽選プログラム(DV program)への応募資格を確認しておきましょう。
1. 応募対象国で出生している
グリーンカード抽選プログラムは米国内の移民の不均衡を整えるために実施されている制度です。そのため、過去5年間に5万人以上の移民を送った国の出生者には資格が与えられません(例:メキシコ・カナダ・インド・中国・韓国など)。
日本でお生まれの方には問題なく応募資格があります。
なおグリーンカード抽選プログラムは【出生地主義】となっています。日本人・アメリカ人などの「国籍」ではなく「どこの国で生まれたか」が問われます。
ご心配な方は戸籍にてご自身の出生地をご確認下さい。
2. 高校を卒業している
高卒以上の学歴の方であれば問題なく申請資格があります。日本の教育課程では高校は全日制、定時制、通信制という課程がありますがどの課程を修了しても「高校の卒業証明書」が取得可能なら問題ありません。卒業された学校に問い合わせてみると確実です。
ただし高等学校卒業程度認定試験(旧大検)合格者は除きます。この場合でも、その後大学に入学し在籍/卒業証明を発行できる場合は問題ありません。
職業要件では事実上応募不可能
学歴が高卒未満の方でも職歴から応募資格を得る方法がありますが、条件が大変厳しく、職業枠で該当となるケースは高卒以上の高度な学歴が必要となります。そのためグリーンカードジェーピーでは職業枠でのお申し込みを受け付けておりません。
インターネット上の情報としては未だにDVプログラムの応募資格や条件の説明で「直近5年間のうち2年以上の職務経験を要する職業に就いていた。」というものがありますが、事実上これは日本では不可能な設定です。ここも以前から国際的に意味合いを誤解している方が多かったのでしょう。詳細は説明しませんがアメリカ国務省はこの誤解した該当者を当選後の手続きで完全に排除しています。
以上2点がアメリカ国務省が発表する応募資格ですが、実際の応募から当選後のグリーンカード発給まで他にも注意すべき点がいくつかあります。
応募を検討する方は以下の注意事項も必ず確認しておきましょう。
❶ 配偶者・子どもがある方
- 法律上婚姻関係にある配偶者がいる
- 同居/別居、実子/養子/継子、親権の有無に関わらず21歳未満で未婚の子がいる
上記に当てはまるご家族がいる場合、その方のアメリカ移住意思に関わらず、配偶者ならびに21歳未満で未婚の子ども全員の情報(名前、生年月日、性別、出生地)と、過去6ヶ月以内に撮影され規定に準拠した写真の提出が必須となります。
ご家族全員でアメリカ移住される方は問題ありませんが、諸事情で配偶者と別居されている方や、お子様と同居していない方などで写真準備に苦労される方が散見されます。配偶者や子どもの情報を含めず独身・子どもなしなど偽って応募すると当選しても即失格となります。必ず応募に間に合うよう準備を行って下さい。
❷ 移民法に関わる諸条件
当選するとアメリカ移民法に従い、下記に該当する方にはグリーンカード発給が拒否される可能性があります。応募前に確認されることをおすすめします。
- 国を問わず逮捕歴のある方
- 危険な伝染病や身体的精神的に重篤な障害を持っている方
- テロやスパイ活動に参加した経歴がある方
- 過去に売買春に関わったことがある方
- 独裁政党の党員やナチス戦犯
- 米国において生活保護者となる可能性のある方
- 過去に非合法的に米国に入国しようとしたり、不法滞在した方
- 米国市民権を取得する資格のない方